DAYS 治療院の日々
これは先週の土曜日のお話です。
ある患者さんとこれから無くなっていく仕事について会話をする機会がありました。
その方がこう言っていました。
『統計的データで処理されていく仕事は無くなっていくだろう。例えば自覚症状を数分伝えれば薬が出てくるような作業的なことをしていたら淘汰されていくだろう。例えば眠れないという人がいて不眠剤を出される。それは寝れるようになるかもしれないけれど薬で“寝かしつけられている”だけであって何も根本的な解決にはなっていない。10人寝れない人がいたら10人寝れない理由が違う。そこが大切なのではないか?』
これはまさに本質。
患者さんの中でも気づいている人はもう気づいているんです。
その方は会社を経営されている方なのでそれなりに社員さんもいらっしゃり色んな方と接する機会があるというのもありますがこの言葉は当院の目指す部分を完全に一致しています。
先月ごろから当院では問診に時間をかけます。
今まで以上に。
魔法の問診を勉強してからです。

(撮影した写真の中に熱心に問診するのがありました。)
痛いところの確認などだけが問診ではないことが魔法の問診セミナーに行ってから分かってきました。
実際にこういうこともありました。
ある患者さん(女性)
腰痛で悩まれていました。
問診票には【腰に痛みがない状態が健康であると思います】と書いてありました。
問診をしていくと腰痛発症時の様々な自分を取り巻く不安感。
そして、腰痛のために自分がこどもさんを抱っこできずこどもさんにも応えられないやるせなさがあったり。
腰痛のためにこれからの不安もあったり。
そういったことが分かってきました。
何が言いたいかというとですね。本当に望む未来は腰に痛みが無いという状態だけでは無かったわけです。
・こどもさんを抱っこしたい。
・こどもさんに応えてあげたい
・腰痛のために抱いていた不安が無くなり安心して過ごしたい
そういった【なりたい自分】に気付けることができる。
何がそもそも不安であったのか、何が出来なくてなりたい自分から遠ざかっていたのかそういうことを導いてあげるために行うものであるわけです。
それをしなかったらゴール地点がないレースをやっていたのかもしれません。
治療を重ねていくとどんどんなりたい自分に近づいてくる。
そんな時その腰痛は無意識になり、腰痛ではなくなっていた。
腰痛ひとつひとつとっても。
先ほどの眠れないというのをひとつひとつとっても。
歩んできたストーリーはひとりひとりは違うわけですので。
当院では問診を重要視しております。
少々、治療に入るまでに時間はかかりますがお付き合いお願いします。
スギヤマ治療院~古道院~杉山英照

