こんにちは。フルミチ鍼灸院です。
今回は、めちゃめちゃ鍼灸院とマッチングした内容です!
「緊張するとお腹が痛くなる」「会議前にトイレに行きたくなる」――こうした症状に悩む方が多く抱える過敏性腸症候群(IBS)について、「なぜ緊張で悪化するのか?」という視点からお伝えします。
IBSの特徴:ストレスとお腹の関係
過敏性腸症候群は、腸に器質的な異常(潰瘍や炎症など)は見られないのに、便通異常や腹痛が繰り返される状態です。
そして最大の特徴が、ストレスや緊張によって症状が強く出ることです。
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通勤電車や会議前に急にお腹が痛くなる
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人と会う前に必ずトイレに行きたくなる
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旅行先で便秘・下痢が起きる
これらはすべて、自律神経のが大きく関わっています。
自律神経と腸の動き
私たちの体には「自律神経」という、内臓の働きや血流、呼吸などを無意識にコントロールする神経があります。
耳にしたことがあるという方は多いと思いますが掘り下げていきます。
自律神経には2つの働きがあります。
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交感神経(緊張・興奮のスイッチ)
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副交感神経(リラックス・回復のスイッチ)
通常、この2つの神経がバランスよく切り替わることで、腸もリズムよく動いています。
しかし、強い緊張やストレスがかかると交感神経ばかりが働いてしまい、副交感神経の働きが低下します。
その結果、
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腸の動きが速くなって下痢が起きる
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逆に止まってしまって便秘になる
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ガスがたまりやすくなる
といった症状につながります。
脳と腸はつながっている
最近では、「脳腸相関(のうちょうそうかん)」という言葉も広く知られるようになってきました。
これは、脳(メンタルの状態)と腸(消化管の動き)は密接につながっているという考え方です。
不安やイライラといった感情が、神経を通じて腸に伝わり、腸の動きに変化を起こすのです。
つまり、緊張やストレスが強まることで、腸が過敏に反応してしまうのがIBSなのです。
鍼灸でできること
鍼灸は、まさにこの「自律神経のバランスを整える」ことに力を発揮します。
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背中やお腹のツボを使って、腸の動きを穏やかに調整
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呼吸が深くなり、交感神経の過剰な緊張をやわらげる
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体のこわばりや冷えを解消し、安心できる状態をつくる
IBSの治療では、腸そのものにアプローチするだけでなく、体と心が安心できる環境を整えることがとても大切です。
まとめ
IBSが緊張で悪化するのは、「気のせい」ではありません。
自律神経の働きと、脳と腸のつながりによる、体の自然な反応なのです。
もし「またお腹が痛くなるかも」「出かけるのが怖い」と不安を感じている方がいらっしゃれば、それは体からのサインかもしれません。
フルミチ鍼灸院では、症状だけでなく、その背景にある体の状態を丁寧に整えていきます。
どうぞお気軽にご相談ください。
ご予約・ご相談お待ちしております。


