過敏性腸症候群下痢型を考える
IBS(下痢型)ってどんな状態?
IBS(過敏性腸症候群)は、検査をしても明確な異常が見つからないにも関わらず、お腹の症状が続く病気です。
中でも「下痢型」は、以下のような特徴があります:
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突然の腹痛とともに強い便意
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ストレスや緊張時に症状が悪化
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トイレが気になり、外出が不安になる
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排便後に症状がやわらぐことが多い
これらの症状が慢性的に、週に1日以上・3ヶ月以上続くようであれば、IBSの可能性があります。
なぜ“緊張”でお腹が痛くなるの?
人はストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れます。
交感神経が過剰にはたらくと、腸が活発に動きすぎてしまい、便意や腹痛につながるのです。
さらに脳には「扁桃体(へんとうたい)」という不安を感じ取る部分があります。
この扁桃体が過敏になっていると、ちょっとしたことで「またお腹が痛くなるかも…」という予期不安を感じてしまいます。
鍼灸でできるサポート
フルミチ鍼灸院では、こうした自律神経のアンバランスに対して、鍼灸でのアプローチを行っています。
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背中やお腹を緩めるツボを使って、内臓の働きを高めていく
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呼吸が深くなり、安心感が生まれる
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扁桃体の過剰な興奮をおさえ、「また痛くなるかも」という不安をやわらげる
「症状を抑える」のではなく、“症状が起きにくい体”に整えることを大切にしています。
日常でできるセルフケアも大事
鍼灸と並行して、生活習慣の見直しも重要です。
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カフェインや冷たい飲み物を控える
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朝食はしっかり食べて腸をリズムにのせる
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寝る前にスマホを見ない、光をおさえて睡眠の質を上げる
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呼吸を深める時間を作る
こうしたちょっとした工夫も、体と心の安心感につながります。
お腹の不安を、ひとりで抱えないで
IBS(下痢型)は、ケガと違って外からはわかりません。
そのためなかなか理解されにくく、ひとりで悩みを抱えている方も多い症状です。
でも、施術の回数を重ねていけば変わっていきます。
「治療してもらってからだいぶ楽かな」
このように違いに目線がむけていけるとお腹の調子は少しずつ変わっていきます。
過敏性腸症候群の症状でお困りの方は、ぜひご相談ください。
ご予約・ご相談お待ちしております。


