噛むことと胃のお話
フルミチ鍼灸院院長の杉山です。
「よく噛んで食べなさい」って、小さい頃によく言われましたよね。
でも、大人になって忙しくなってくると、つい早食いになったり、あまり噛まずに飲み込んでしまう人も多いはず。
戒めとして。
実はこれ、胃にとってはかなり負担なんです。
噛むことは、消化の第一ステップ
食べ物をしっかり噛むと、口の中で細かくなって、唾液とよく混ざります。
この唾液には「アミラーゼ」という酵素が含まれていて、炭水化物の分解をスタートさせてくれるんですね。
つまり、噛むことで胃に行く前から“消化の準備”が始まっているわけです。
噛まないでゴクンと飲み込んでしまうと、胃が頑張って大きな塊を分解しなきゃいけなくなる。
そのぶん胃に負担がかかって、「胃もたれ」「ムカムカ」といった不調につながることも。
噛むことでリラックスモードに切り替わる
しっかり噛むと、自律神経のうちの「副交感神経」が働きやすくなります。
副交感神経は、体をリラックスさせてくれる神経。これが優位になると、胃酸の分泌や消化の動きがスムーズになるんです。
逆に、あまり噛まずに早食いしていると「交感神経」が優位になりやすく、胃腸の動きが鈍くなってしまうことも。
噛むって、簡単で強力なケア方法
「よく噛む」って、とても地味に思えるかもしれません。でもこれ、自分で今日からすぐできる胃ケアの第一歩なんです。
1口30回噛むのが理想ですが、まずは「今より少し多めに噛んでみる」だけでもOK。
食事中にスマホを見ないようにすると、自然と噛む回数も増えてきますよ。
まとめ
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よく噛むと胃の負担が減る
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唾液が消化を助けてくれる
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噛むことで自律神経が整い、胃腸も元気に働ける
「噛む」って、実はかなり奥が深いんです。
毎日の食事でちょっと意識するだけで、胃の調子はずいぶん変わってきます。ぜひ試してみてくださいね。
ご予約・ご相談お待ちしております。


