胃とストレス
「胃の不調が続いているのに、検査では異常がない」
「ストレスのせいだと言われたけど、それで片づけられても…」
こんな経験はありませんか?
実は、胃の症状とストレスには深い関係があり、それは単なる「気のせい」ではありません。
ストレスで胃はどうなる?
私たちの体はストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れます。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、胃腸の働きはこの2つのバランスで調整されています。
・交感神経(緊張・ストレス状態)→ 胃の血流が低下し、働きが抑制される
・副交感神経(リラックス状態)→ 胃の動きや消化機能が促進される
つまり、ストレスで交感神経が優位になると、胃の動きが鈍くなり、食後のもたれや胃痛、食欲不振などが起こりやすくなるのです。
「検査では異常がない」のに苦しい理由
機能性ディスペプシア(FD)という診断名があります。
これは、内視鏡や胃カメラや血液検査では異常が見つからないにもかかわらず、慢性的に胃の不快感が続く状態のことを指します。
多くの場合、原因として挙げられるのが「ストレス」と「自律神経の乱れ」です。
けれど、それはあくまで“体に出ている症状”を起こしている背景であって、「気持ちの問題」で片付けてはいけません。
鍼灸から見たストレスと胃のつながり
鍼灸では、
特に、自律神経に関わる、胃腸の働きに関係するツボに刺激を与えることで、ストレス→自律神経の乱れ→胃の不調という悪循環を断ち切っていくことができます。
薬だけでは変わらなかった方が、「なんだかスッと楽になった」と感じるのも、こうした“全体を見たアプローチ”によるものです。
まとめ
ストレスと胃の不調は、切っても切れない関係にあります。
それは決して“気持ちの問題”ではなく、身体の反応としてきちんと存在する問題です。
鍼灸とFDの相性は非常に良いのでぜひお試しください。
「きれいな胃ですね」と言われても苦しいあなたへ、ぜひ一度、体から整える方法を試してみてください。
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