整動鍼について考えました
こんにちは。
自律神経とお腹のお悩み専門鍼灸師、フルミチ鍼灸院 院長の杉山です。
「整動鍼って、肩こりや腰痛みたいな“痛み”に効くんですよね?」
患者さんから、こんなご質問をよくいただきます。
たしかに、整動鍼は動きに着目した施術法なので、筋肉や関節の痛み、動かしづらさなどにはとても相性が良いです。
でも実は、それだけではありません。
整動鍼は「痛み以外」の不調にも効果が期待できるという特長があります。
痛くないけど「つらい」症状、ありませんか?
たとえば、こんな症状はどうでしょうか。
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胃のムカつきや不快感(機能性ディスペプシア)
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下痢や便秘を繰り返す(過敏性腸症候群)
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めまいやふわふわ感
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動悸や息苦しさ
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朝の吐き気、食欲不振
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慢性的な疲れや眠りの浅さ
これらはすべて、「痛み」ではないけれど、日常生活に大きなストレスを与える症状です。
そして、多くの場合、病院の検査では異常が見つからず、「自律神経の問題ですね」と言われることも少なくありません。
整動鍼が痛み以外にも対応できる理由
整動鍼では、「動きの異常」や「身体の反応(ツボの反応)」を観察しながら、症状の背景にあるバランスの崩れを整えていきます。
このバランスとは、筋肉や関節の動きだけではなく、
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内臓の緊張
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呼吸の浅さ
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交感神経の過剰な興奮
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眠りの質や疲労回復の遅れ
といった、身体の内部にある“見えないストレス”にも関係しています。
実際、整動鍼では、肩甲骨・背中・お腹・下肢などにあるツボを使って、自律神経や内臓機能の調整を図る施術を行います。
たとえば、ふわふわするめまいには肩甲骨のツボ、胃の不快感や便秘には足や腕のツボ…といったように、一見関係がなさそうなところだが的確な部位にアプローチできるのが特徴です。
「身心のつながり」に着目した施術
不思議に感じるかもしれませんが、身体のこわばりがゆるむと、気分までスッと軽くなることがあります。
逆に、身体のどこかに力が入ったままだと、自律神経のバランスが乱れ、呼吸も浅くなり、内臓にも影響が出てしまいます。
整動鍼では、ツボを通して「体と心」の循環を取り戻していくことを大切にしています。
だからこそ、痛み以外の不調にも、しっかりと対応することができるのです。
まずはご相談ください
当院には、「病院では異常がないけれどつらい」「薬を続けるだけで不安」といった方が多く来院されています。
もしあなたも、「痛くはないけれど、何かがおかしい」という違和感を感じているなら、鍼灸でできることがあるかもしれません。
あなたの身体が発する小さなサインを、一緒に読み解いていきましょう。
書籍のご案内
最後に、私が執筆した書籍をご紹介します。
『「きれいな胃してますね〜」と言われた時に読む本 -機能性ディスペプシア読本-』
検査では異常がない。でも毎日つらい。
病院に行ったけれど良くならない、次はどこに行ったらいいかわからない。
そんな方にこそ読んでいただきたい一冊です。
臨床現場の経験と、鍼灸学会での症例報告に基づいた実践的な内容をまとめました。
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ご予約・ご相談お待ちしております。


