FDと自律神経と鍼灸
こんにちは。
自律神経とお腹のお悩み専門鍼灸師、フルミチ鍼灸院院長の杉山です。
「検査では異常がないけれど、胃の不快感やもたれが続く」
「食べる量が減った、でも原因がわからない」
そんな状態が続いているとしたら、それは**機能性ディスペプシア(FD)**かもしれません。
FDは“気のせい”ではありません
機能性ディスペプシアは、胃カメラなどの検査では異常が見つからない胃の不調のことを指します。
ですが決して「気のせい」や「ストレスのせい」で済まされるものではありません。
実際には、以下のような身体的な異常が隠れています。
-
胃の動き(蠕動運動)の低下
-
胃酸に対する感受性の過敏さ
-
胃と脳をつなぐ自律神経のアンバランス、つまりブレーキとアクセルのバランスが崩れている
この中でも特に深く関わっているのが自律神経の乱れです。
自律神経と胃の働きは密接な関係にあります
胃は、自律神経のコントロール下で動いています。
リラックスしているとき(副交感神経優位)は、胃の働きが活発になりますが、
ストレスが続くと交感神経が優位になり、胃の働きが抑えられてしまいます。
その結果、
-
胃が動かない(食べてもスッキリしない)
-
少し食べただけで満腹感や重たさが出る
-
みぞおち周辺の違和感が続く
といった状態が現れてくるのです。
鍼灸ができること
フルミチ鍼灸院では、整動鍼の理論に基づき、
自律神経のアンバランス、ブレーキとアクセルのバランスが崩れている状態を調整するアプローチを行っています。
-
背中や腹部にある、胃に関連したツボを使う
-
呼吸が深まり、交感神経の過緊張がゆるむ
-
胃にかかっていた“見えないブレーキ”が外れる
このような施術を通して、胃が自然と動き出す状態へと導いていきます。
薬では届かない“自律神経へのアプローチ”
胃薬や漢方薬で改善しない場合、
それは「胃」そのものではなく、「胃を動かす仕組み」に原因がある可能性が高いです。
鍼灸は、この“仕組み”に直接アプローチできる数少ない方法のひとつ。
「なぜか良くならない」という方こそ、一度ご相談いただければと思います。
書籍のご案内
「検査では異常がない。でも毎日つらい。」
「病院に行ったけれど良くならない、次はどこに行ったらいいかわからない。」
そんな方にこそ知っていただきたい内容を、一冊にまとめました。
『「きれいな胃してますね〜」と言われた時に読む本 -機能性ディスペプシア読本-』
臨床現場での経験と、鍼灸学会での症例報告に基づいた実践的な内容です。
ぜひご覧ください。
ご予約・ご相談お待ちしております。


