鍼灸での対応と可能性について
こんにちは。
自律神経とお腹のお悩み専門鍼灸師、フルミチ鍼灸院 院長の杉山です。
今回は、似ているようで実は異なる
「逆流性食道炎」と「機能性ディスペプシア(FD)」の違いについて解説しつつ、鍼灸でどのように対応できるのか、お伝えします。
それぞれの特徴と違い
● 逆流性食道炎(GERD)
胃酸が食道へ逆流して、食道の粘膜が炎症を起こす状態です。
主な症状:
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胸やけ
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のどの違和感・酸っぱい感じ
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横になると悪化しやすい
内視鏡検査で炎症が確認できることが多いのが特徴です。
● 機能性ディスペプシア(FD)
胃や腸に構造的な異常はないのに不快感が続く、いわゆる「機能の問題」。
主な症状:
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食後の膨満感・胃もたれ
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みぞおちのつかえ感・痛み
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少し食べただけでお腹いっぱいになる
検査では異常が見つからず、「きれいな胃ですね」と言われるけれど、
ご本人は明確なつらさを感じている――そんな状態です。
実はどちらにも「自律神経」が関わっている
逆流性食道炎も機能性ディスペプシアも、
「胃の働き方」や「消化に関わる神経のアンバランス」が背景にあります。
たとえば、
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胃酸の過剰分泌(交感神経優位)
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胃の排出機能の低下(副交感神経の働き不足)
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横隔膜の緊張や呼吸の浅さ
こうした要因が複雑に絡み合い、「症状はあるのに治りにくい」状況をつくり出しているのです。
鍼灸ではどこまでできるのか?
フルミチ鍼灸院では、整動鍼という技術を用いて以下のようなアプローチを行っています。
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背中やお腹のツボを使って内臓の動きを整える
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呼吸を深くする
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自律神経のバランスを整えて過敏な反応を抑える
これによって、「症状が起きにくい身体」に導いていきます。
実際に、逆流性食道炎・機能性ディスペプシアどちらも改善された症例は多数あります。
ツボネットを参考にしてみてください
最後に:書籍のご案内
機能性ディスペプシアについては、専門的にまとめた書籍も出版しています。
『「きれいな胃してますね〜」と言われた時に読む本 -機能性ディスペプシア読本-』
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「検査では異常がない。でも毎日つらい。」
そんな方にこそ、鍼灸という選択肢を知っていただけたら嬉しいです。
ご予約・ご相談お待ちしております。


