睡眠とお腹
こんにちは。
自律神経とお腹のお悩み専門鍼灸師、フルミチ鍼灸院 院長の杉山です。
今回は、「睡眠と腸の関係」について、少し掘り下げて考えてみたいと思います。
腸の調子が悪いと眠れない?
「なんだか寝つきが悪い」
「夜中に何度も目が覚めてしまう」
「朝起きてもスッキリしない」
このようなお悩みの背景に、“腸の不調”が潜んでいるケースが、実はよくあります。
最近では「腸は第二の脳」とも言われ、脳と腸は密接にやり取りをしています。これを「脳腸相関」といいます。
緊張やストレスがあると腸が動きすぎたり、逆に止まったり。
腸のトラブルが続けば、自律神経も乱れやすくなり、睡眠の質にも影響が出てくるのです。
自律神経が整えば、腸も睡眠も整う
腸は「副交感神経」が働いているときに、よく動きます。
つまり、リラックスしているときに腸の働きが活発になります。
しかし、ストレスが続いたり、交感神経が優位になっていると、腸の働きが乱れ、夜になっても神経が休まりません。
その結果、腸の調子が悪くなるだけでなく、眠れない・浅い睡眠になるといった悪循環に陥ります。
整動鍼で身心を「休める状態」に
フルミチ鍼灸院では、このような身心のアンバランスに対して、整動鍼という独自の鍼灸の概念でアプローチを行っています。
整動鍼では、「症状がある場所」に直接刺激を加えるのではなく、身体の動きや変化を観察しながら「本来の働きを引き出すポイント(ツボ)」を使っていきます。
たとえば、
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睡眠の質を高めるために背中の緊張をゆるめる
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お腹の動きを整えるために腕や脚のツボを使う
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リラックスしやすい体へ導くために肩やふくらはぎにアプローチする
といった方法で、無理に変えるのではなく「自然と整う力」を引き出します。
睡眠の質が変わると、日常が変わる
実際、睡眠と腸の不調の両方を訴えていた方が、鍼灸を継続することで
「朝まで眠れるようになった」
「夜中のトイレで目が覚めなくなった」
「便通が安定してきた」
とおっしゃることがよくあります。
睡眠は、身心の回復に欠かせない大切な時間。
だからこそ「眠れない」を放っておかずに、腸や自律神経のケアから始めてみるのがおすすめです。
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